- 2023/05/13 掲載
NY外為市場=ドル上昇、安全資産に資金流入 金利差も有利に
米ミシガン大学発表の5月の消費者信頼感指数(速報値)は57.7と、昨年11月以来6カ月ぶりの低水準。エコノミスト予想の63.0も下回った。
コーペイ(トロント)のチーフ市場ストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「ドルに対し金利差が引き続き有利に傾いている」と指摘。 「ミシガン大学の消費者信頼感指数が予想を下回ったことで、米経済のスタグフレーションが示された可能性があり、これで6月の追加利上げが正当化される。下半期の利下げの可能性も確実に低くなる」と述べた。
ポンド/ドルは0.5%安の1.2448ドル。ユーロ/ドルは0.6%安の1.0851ドル。一時は1カ月ぶり安値を付けた。
主要通貨に対するドル指数は0.6%高の102.69。週初からは1.4%上昇し、週間ベースの上昇率としては2月以来の大きさとなった。
コンベラのシニアマーケットアナリスト、ジョー・マニンボ氏は、米国のインフレ率の上昇を受け、米連邦準備理事会(FRB)が年末までに利下げに転じるとの見方に疑義が出ていると指摘。他の主要中央銀行が利上げを一時停止する可能性があるとの見方が欧州通貨の重しになっているとし、「今週のドル高は多面的なものだった。中国経済の低迷から、米金融市場のボラティリティーに至るまで、多様な懸念に対応して資金を逃避させる安全資産の役割を果たした」と述べた。
ドル/円 NY終値 135.71/135.74
始値 134.66
高値 135.76
安値 134.67
ユーロ/ドル NY終値 1.0848/1.0852
始値 1.0904
高値 1.0905
安値 1.0849
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