- 2023/05/17 掲載
UBS、CS買収で170億ドルの特別損予想 統合後の資産再評価など
[16日 ロイター] - スイス金融大手UBSは16日、クレディ・スイス(CS)買収で約170億ドルの特別損失が発生する見込みだと明らかにした。
経営統合後の資産と負債の再評価による130億ドルの損失と、資金流出を巡る潜在的な訴訟や規制対応コストとして40億ドルが含まれる。
ただ、CS救済買収の価格は額面を大きく割り込むため、348億ドルの「負ののれん」を特別利益として計上する見通し。これにより、買収に関連する一時的な損失を吸収することが可能になり、予定通り来月に買収を完了させれば、第2・四半期の利益押し上げ要因になるとした。
UBSは特別損益の数字はまだ暫定的で、今後大幅に修正される可能性があると述べた。
ジェフリーズのアナリストは、再編コスト、訴訟引当金、非中核事業の縮小計画のコストが最大で280億ドルに上ると予想していた。
UBSは3月に30億スイスフラン(34億ドル)でCSを買収することに合意。事業の一部撤退による最大50億フランの損失も引き受けるとしていた。
UBSはCSとその投資銀行部門について、第2・四半期と今年通期で大幅な税引き前損失を出すとの見通しを示した。買収手続き完了後は「UBSグループ」がUBSとCSを別々に管理するとしている。
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