破綻したブランソン氏宇宙企業、資産売却へ「当て馬」入札手続き

[１６日 ロイター] - ４月に米連邦破産法第１１条の適用を申請した宇宙開発企業ヴァージン・オービットは１６日、ストラトローンチとの間で「当て馬（stalking horse）」入札手続きに入ったと発表した。主に航空機資産を現金１７００万ドルで売却する。

当て馬入札は他の買収希望者がいる場合に最低入札額として機能する。

ヴァージン・オービットは裁判所提出書類の中で、ストラトローンチ入札分を含め、自社の全ての資産に対して入札を行うことを妨げるものではないと説明。輸送機以外の資産にもかなりの関心が集まっているとしている。

応札期限は米東部時間１９日午後０時（日本時間２０日午前１時）。

英実業家リチャード・ブランソン氏が創業したヴァージン・オービットは、１月に衛星打ち上げに失敗した後で長期資金の確保に苦慮し、経営破綻した。

ストラトローンチはマイクロソフトの共同創業者である故ポール・アレン氏によって設立され、空中発射ロケットや極超音速機を運ぶよう設計された航空機のテストを何度か行っている。