- 2023/05/17 掲載
独コメルツ銀、第1四半期は利益倍増 金利上昇が寄与
[フランクフルト 17日 ロイター] - 独コメルツ銀行が17日に発表した第1・四半期決算は、純利益がほぼ2倍に増加し、予想を上回った。金利上昇が追い風となった。
同行は今年の純金利収入について、上振れの可能性があるとし、予想を65億ユーロから70億ユーロに引き上げた。
ただ見通しはポーランドの子会社エムバンクの状況と想定される穏やかなリセッション(景気後退)次第だとし、株価は3.6%下落して始まった。
純利益は5億8000万ユーロ(6億3846万ドル)。前年同期は2億9800万ユーロだった。コメルツ銀が提供したコンセンサス予想では、アナリストは平均して4億8100万ユーロを見込んでいた。
コメルツ銀は現在、コスト削減と利益向上のため、数千人の従業員と数百の支店を削減するという抜本的な組織再編に取り組んでいる。
今年第1・四半期は銀行の多くが、金利上昇を背景に収入や利益の増加を発表している。
アナリストはコメルツ銀が高インフレや景気減速、融資の不良債権化などに対して脆弱と指摘している。
しかしマンフレート・クノッフ最高経営責任者(CEO)は「当行は良好な状態にある」とし「経営再建は順調に進んでおり、次第に成果が現れてきている」と述べた。
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