- 2023/05/18 掲載
米国株式市場=急反発、債務上限合意を楽観視 地銀株回復
[ニューヨーク 17日 ロイター] - 米国株式市場は急反発して終了した。連邦債務上限を巡り合意が得られるとの楽観的な見方が出たほか、地方銀株が回復し銀行部門の問題が深刻化するとの懸念が緩和した。
バイデン米大統領はこの日、債務上限問題を巡り共和、民主両党の議会指導部の間で合意が成立すると確信していると述べ、米国が債務不履行(デフォルト)に陥ることはないとした。共和党のマッカーシー下院議長も、債務上限引き上げに関する合意は21日までに可能と述べた。
地銀株はウエスタン・アライアンス・バンコープが上昇を主導。同行は前日、5月12日までの3カ月間に預金残高が20億ドル余り増加したと発表していた。
KBW地銀株指数は7.28%上昇と、2021年1月6日以来の大幅高を演じた。終値で今月1日以来の高値を付けた。S&P銀行指数も4.46%上昇し、昨年11月10日以来の大幅高となった。
チェリーレーン・インベストメンツのパートナー、リック・メックラー氏は「債務上限に関する楽観的な見方が出ている」とし、「バイデン氏とマッカーシー氏が共に(合意が)近いと発言したことで、おそらく何らかの合意が得られるのだろう」と述べた。
主要株価3指数はそろって、今月5日以来の大幅上昇を記録した。
16日に株主総会を開いた電気自動車(EV)大手テスラが4.41%上げたことも全体相場を支えた。
株主総会でイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はCEO辞任のうわさを否定し、開発中の大衆向けモデル2車種について触れたほか、長らく延期されていた電動ピックアップ「サイバートラック」の納入を年内に開始することを再確認した。
S&P総合500種は最近の取引レンジの上限(約4160)に再び近づいた。同水準はこのところ抵抗線となっており、アナリストは明確に上抜けるには債務上限を巡る合意がまとまるか、連邦準備理事会(FRB)の利上げに関する明確な道筋が示されるといった展開が必要とみている。
個別銘柄で小売り大手ターゲットとディスカウント小売り大手TJXがそれぞれ2.58%高と0.93%高で引けた。両社の第1・四半期決算は予想を上回ったが、第2・四半期の利益見通しは予想に届かなかった。
両銘柄とテスラがS&P一般消費財指数の2%上昇に寄与した。
米取引所の合算出来高は103億5000万株。直近20営業日の平均は105億9000万株。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.95対1の比率で上回った。ナスダックでは2.45対1で値上がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33420.77 +408.63 +1.24 33092.4 33472. 33050.
8 38 41
前営業日終値 33012.14
ナスダック総合 12500.57 +157.51 +1.28 12388.5 12514. 12335.
8 07 02
前営業日終値 12343.05
S&P総合500種 4158.77 +48.87 +1.19 4122.85 4164.6 4113.6
7 2
前営業日終値 4109.90
ダウ輸送株20種 13939.39 +294.23 +2.16
ダウ公共株15種 921.27 -2.22 -0.24
フィラデルフィア半導体 3124.68 +75.98 +2.49
VIX指数 16.87 -1.12 -6.23
S&P一般消費財 1177.59 +23.54 +2.04
S&P素材 490.79 +3.25 +0.67
S&P工業 839.09 +14.03 +1.70
S&P主要消費財 793.66 -0.81 -0.10
S&P金融 539.82 +11.06 +2.09
S&P不動産 228.77 +2.92 +1.29
S&Pエネルギー 601.93 +12.22 +2.07
S&Pヘルスケア 1525.24 +1.48 +0.10
S&P通信サービス 205.76 +2.40 +1.18
S&P情報技術 2715.38 +34.40 +1.28
S&P公益事業 335.92 -1.20 -0.36
NYSE出来高 9.58億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 30545 + 485 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 30530 + 470 大阪比
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