独ＶＷ、利益拡大に向け中核ブランド改革を計画＝社内メモ

［ベルリン　１７日　ロイター］ - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン（ＶＷ）は効率向上と利益拡大を目的に、中核ブランドであるＶＷの改革を計画している。ロイターが１７日確認したＶＷのトーマス・シェーファー最高経営責任者（ＣＥＯ）からの社内メモで明らかになった。

シェーファー氏はメモで、ＶＷブランドの売上利益率を今年第１・四半期実績の３％から６．５％に引き上げる目標を掲げた。

同氏はリセッション（景気後退）のリスク、地政学的紛争、不安定なサプライチェーン（供給網）、原材料とエネルギー価格の高騰など厳しい事業環境を挙げ、「圧力が高まっている。ＶＷブランドは行動を起こさなければならない」と強調した。

ＶＷのブランド改革計画は独経済紙ハンデルスブラットが最初に報じ、これはコスト削減を伴い、少なくとも年間３０億ユーロの成果を生み出すよう意図されているとした。また関係者の話として、従業員全体の数は減る可能性があるものの、人員削減は伴わないと伝えた。

シェーファー氏はメモで、計画の詳細は今後数週間ないし数カ月中にまとめると述べた。また一部の分野で共通プラットフォームの使用など共同開発と生産でブランド間の相乗効果を高めたいとの期待を表明した。