- 2023/05/18 掲載
野村HD、25年3月期の利益目標引き下げ=富裕層向け対面人員1.5倍に
野村ホールディングスは18日開いた投資家向け説明会で、2025年3月期に向けた取り組みを公表した。厳しい金融環境を踏まえ、営業、インベストメント・マネジメント、ホールセール3部門の税前利益目標を計2880億円とし、昨年5月に公表した3500億~3900億円から引き下げた。奥田健太郎グループ最高経営責任者(CEO)は記者会見で、米地銀の破綻や海外の金利上昇などを挙げ「ビジネス環境は厳しいところもある」と述べた。
コスト構造改革では、全社的な見直しを進め、25年3月末までに500億円を圧縮。中期的にはさらに120億円を削減する方針。
営業部門は、24年3月期までに富裕層向け対面ビジネスの担当者を現状の約3200人から1.5倍の約4800人に拡充する。一方で、資産形成層などマス層を想定した非対面部門は人員を約1800人から約200人に圧縮し、電話やデジタルでの対応を強化する。
〔写真説明〕記者会見する野村ホールディングスの奥田健太郎グループ最高経営責任者=18日午後、東京都千代田区
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