- 2023/05/19 掲載
米国株式市場=続伸、債務上限問題巡る合意に期待
[ニューヨーク 18日 ロイター] - 米国株式市場は続伸して取引を終えた。債務上限問題を巡る合意が数日内にまとまるとの楽観的な見方が広がったほか、米小売大手ウォルマートが通期予想を引き上げたことも支援材料となった。
S&P総合500種は取引序盤に下げたが、共和党のマッカーシー下院議長が債務上限引き上げあるいは停止で合意が近くまとまり、来週に下院で採決する道筋が見えると発言したことが伝わると、上昇に転じた。
バイデン大統領とマッカーシー氏は前日に早期合意を目指す考えを強調し、21日にも再協議を開く考えで一致していた。
ウォルマートは1.30%上昇。予想を上回る第1・四半期決算を発表し、2024年1月期の売上高と利益の予想も引き上げたことを好感して買われた。
米労働省が発表した5月13日までの1週間の新規失業保険申請件数は予想以上に減少し、労働市場がなお逼迫していることを示した。連邦準備理事会(FRB)に利上げ継続の猶予を与えた格好となった。
ダラス地区連銀のローガン総裁とジェファーソンFRB理事は、FRBが利上げを一時停止できるほどの景気の鈍化はみられないとの認識を示した。
アメリプライズ・フィナンシャルのチーフ・マーケットストラテジスト、アンソニー・サグリンベン氏は「今週末に債務上限問題で合意に至り問題が解決しても、6月の連邦公開市場委員会(FOMC)で活発な討議が行われる可能性が高いことが一部当局者の発言から分かる。これが懸念材料となり、市場の勢いをやや抑える要因になり得る」と述べた。
米10年債利回りの上昇にもかかわらず、金利に敏感なグロース(成長)株は1.03%上昇。決算と業績見通しを発表した半導体設計支援ソフト製造のシノプシスが8.65%急騰し、グロース株をけん引した。
ネットフリックスも9.22%の大幅高。最近開始した広告付きプランの月間アクティブユーザーが約500万人に達したとの発表を受けて買われた。
半導体大手マイクロン・テクノロジーは4.08%上昇。日本国内で今後数年に最大5000億円を投資し、次世代半導体を生産すると発表した。
米取引所の合算出来高は104億9000万株。直近20営業日の平均は106億2000万株。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.31対1の比率で上回った。ナスダックでは1.14対1で値上がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33535.91 +115.14 +0.34 33374.56 33579.91 33212.09
前営業日終値 33420.77
ナスダック総合 12688.84 +188.27 +1.51 12513.87 12698.50 12512.27
前営業日終値 12500.57
S&P総合500種 4198.05 +39.28 +0.94 4157.68 4202.20 4153.50
前営業日終値 4158.77
ダウ輸送株20種 14003.33 +63.94 +0.46
ダウ公共株15種 916.91 -4.36 -0.47
フィラデルフィア半導体 3223.49 +98.80 +3.16
VIX指数 16.05 -0.82 -4.86
S&P一般消費財 1195.75 +18.16 +1.54
S&P素材 493.48 +2.69 +0.55
S&P工業 844.69 +5.60 +0.67
S&P主要消費財 790.14 -3.52 -0.44
S&P金融 543.60 +3.78 +0.70
S&P不動産 227.22 -1.55 -0.68
S&Pエネルギー 604.88 +2.95 +0.49
S&Pヘルスケア 1521.53 -3.71 -0.24
S&P通信サービス 209.44 +3.68 +1.79
S&P情報技術 2771.43 +56.05 +2.06
S&P公益事業 334.71 -1.21 -0.36
NYSE出来高 9.14億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 30925 + 335 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 30905 + 315 大阪比
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