ＧＭの25年ＥＶ生産、60万台下回る可能性　電池増産に遅れ＝調査会社

［１８日　ロイター］ - 米自動車大手ゼネラル・モーターズ（ＧＭ）の２０２５年の北米での電気自動車（ＥＶ）生産台数は、電池工場での増産の遅れで６０万台を下回る可能性があることが予測や分析から分かった。

ＧＭは２５年までに１００万台を生産できるようになるとしていた。

ペンシルベニア州に拠点を置く調査会社オートフォーキャスト・ソリューションズ（ＡＦＳ）のサム・フィオラーニ氏によると、２０２５年に５０万台以上のＥＶを北米で生産するのは、「（ＧＭの）電池生産計画に基づけば、難しい」という。

ＧＭの広報担当者は「目標に変更はない」と述べた。ＧＭは２２年初めから２４年半ばにかけてＥＶを累計４０万台生産することを目指している。ただ、２４年と２５年に関しては、ＥＶ生産目標を明示していない。

ＧＭによると、オハイオ州とテネシー州、ミシガン州にある３カ所の電池工場の生産能力は年間１３５ギガワット時以上で、少なくともＥＶ１３５万台分に相当するという。

ただＡＦＳによると、稼働開始の遅れなどで、実際に生産できるのは５８ギガワット時、５５万台分にとどまる見通し。

フィオラーニ氏は、ＧＭが電池の材料を十分確保できないことも障壁となりそうだと語った。