中国政府保有の不良債権受け皿株、ファンドへの移管検討＝ＢＢＧ

[１９日 ロイター] - 中国政府は保有する主要な不良債権受け皿会社の株式を政府系ファンドの傘下部門に移すことを検討している。ブルームバーグ（ＢＢＧ）ニュースが１９日に報じた。

具体的には財政省が中国信達資産管理、中国長城資産管理、中国東方資産管理の株式を中央匯金投資に移管する方針という。

資産管理各社からはコメントを得られなかった。

中央匯金投資の親会社である政府系ファンドの中国投資（ＣＩＣ）からは今のところコメントを得られていない。

中国は１９９９年、４大国有銀行の不良債権を処理するため、上記資産管理３社と中国華融資産管理を設立。しかし、いずれも当初の任務を超えて拡大し、金融システムにリスクをもたらすことになった。２０２１年には政府主導の救済措置により、中国中信集団（ＣＩＴＩＣグループ）が財政省を抜いて中国華融の筆頭株主となった。