- 2023/05/19 掲載
午後3時のドルは半年ぶり138円台、対ユーロも2カ月ぶり高値
日本時間早朝、海外市場の終盤にドルは一時138.75円まで上昇。昨年11月30日以来半年ぶり高値をつけた。米国の債務上限問題に関し、与野党に歩み寄りの姿勢が見られたことで、米10年債利回りが2カ月ぶり高水準へ上昇したことが、ドル高を招いたという。
東京市場では輸出企業や短期筋の利益確定売りが先行し、138円前半へ反落した。朝方に発表された4月全国消費者物価指数(CPI)の生鮮食品とエネルギーを除く総合指数が4.1%上昇と、1981年9月以来42年ぶりの伸び率となったことも「日銀政策修正の思惑を強めかねない」(外銀)として、円を買い戻す一因になった。
しかし、市場では「テクニカル的に節目の138円を上抜けたことから、ドルは上昇余地がある」(トレイダーズ証券の市場部長、井口喜雄氏)との声が上がり、下値ではドルの押し目買いが見られたという。
ドルは対ユーロでもじり高で、東京市場で一時1.7600ドルと、3月27日以来2カ月ぶり高値を奪回。主要通貨に対するドルの値動きを示すドル指数も、2カ月ぶり高値をつけた。
東京株式市場では、日経平均が7日続伸。1990年8月以来33年ぶり高値をつけた。外為市場では「日本株高がリスクオンの円安圧力になってきた」(別の外銀)との声も出ていた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 138.27/29 1.0769/73 148.91/95
午前9時現在 138.61/63 1.0773/77 149.35/39
NY午後5時 138.71/74 1.0769/73 149.37/41
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