- 2023/05/31 掲載
豪カジノ運営クラウンリゾーツ、マネロンで罰金2.94億ドルに合意
[30日 ロイター] - ブラックストーン が買収した豪カジノ運営のクラウンリゾーツは 、マネーロンダリング防止法違反による罰金4億5000万豪ドル (2億9400万ドル)の支払いに合意した。
富豪のの創業者ジェームズ・パッカー氏が昨年売却に同意するまで支配していた同社は、広範なガバナンスの問題に対する申し立てを受け、同社が事業展開するすべての州で調査、また金融犯罪を監視する当局による調査を受け、支払いに同意した。
連邦裁判所の承認が必要なこの罰金は、オーストラリアの企業としては史上3番目の規模で、2020年以降の公聴会で組織犯罪への関連や従業員の安全軽視で非難されて以降、クラウンの罰金総額は6億8000万豪ドルに達している。
豪金融取引報告・分析センター(ASTRAC)トップのニコール・ローズ氏は声明で、「クラウンの違反は、明らかにリスクの高い様々な業務、行動、顧客関係が長年にわたってチェックされていなかったことを意味する」と述べた。
クラウンは、中国人ギャンブラーを呼び寄せる外国人旅行代理店 (ジャンケット) との取引を停止、ガバナンスの再構築を当局に示すため、経営陣の大半を21年以降入れ替えた。ブラックストーンは22年、クラウンを89億豪ドルで非公開化した。
9月に就任したクラウンの最高経営責任者(CEO)は、「AUSTRACとの合意は喜ばしい」と指摘。現在の会社とはかけ離れている、と述べた。
ブラックストーンはコメントを控えた。
7月10・11日に予定されている審理で連邦裁判所が罰金に同意した場合、その規模は過去に同じく罰則を受けたウエストパック銀行 やコモンウェルス銀行 に次ぐものとなる。
オーストラリアの規制当局はここ数年、違反やコンプライアンス違反を理由に多くの企業にペナルティを課しており、中でも 「ビッグ4」の銀行が多くの罰金を科されている。
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