- 2023/05/31 掲載
豪4月CPI、前年比+6.8%に加速 中銀の利上げ圧力続く公算
[シドニー 31日 ロイター] - オーストラリア統計局が31日発表した4月の消費者物価指数(CPI)前年比上昇率は6.8%と、3月の6.3%から加速し、市場予想の6.4%も上回った。自動車燃料や住居費の上昇を受けた。
根強いインフレを背景に、豪準備銀行(中央銀行)に対する利上げ圧力が続く可能性が高いことを示した。
4月のCPIは前月比でも0.8%上昇した。変動の大きい果物・野菜・燃料・旅行を除いたベースでは前年比6.5%上昇。3月は6.9%上昇していた。
項目別では住居が8.9%、食品・非アルコール飲料が7.9%、輸送が7.1%、それぞれ上昇し、指数を押し上げた。
キャピタル・エコノミクスのシニアエコノミスト、マルセル・ティリアント氏は「第2・四半期のインフレ率が中銀の予測値6.3%を上回る可能性が高くなった」と指摘。「住宅市場の回復が強さを増し、生産性の伸びも低迷が続く中、再利上げが必要と中銀が判断するのはほぼ確実で、早ければ来週の可能性もある」と述べた。
関連コンテンツ
関連コンテンツ
PR
PR
PR