- 2023/06/01 掲載
財新の中国製造業PMI、5月は予想外の50超え 生産と需要が改善
[北京 1日 ロイター] - 財新/S&Pグローバルが1日発表した5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.9と、4月の49.5から上昇し、景況悪化と改善の分かれ目となる50を予想に反して上回った。生産と需要が改善した。
ロイターがまとめた市場予想は49.5だった。
中国国家統計局が5月31日に発表した5月製造業PMIは48.8に低下したため、官民の指標で対照的な内容となった。
財新PMIは沿岸地域の比較的輸出志向で小規模な企業に焦点を当てているとされる。
サブ指数を見ると、生産拡大ペースが11カ月ぶりの速さとなったほか、輸出を含む新規受注は増加した。
半面、世界経済への懸念を背景に向こう1年の企業信頼感を測る指数は7カ月ぶりの低水準となった。
採用に慎重な企業の姿勢は変わらず、雇用指数は3カ月連続で50割れ。アナリストがデフレリスクの高まりに言及する中、投入と産出の価格指数も引き続き50を下回っている。
財新智庫のシニアエコノミスト、王哲氏は「現在の経済成長は国内の原動力が欠けており、市場参加者の信頼感も十分ではなく、需要拡大・回復の重要性を示している」と指摘した。
一部エコノミストはさらなる金融緩和を見込んでいる。
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