- 2023/06/09 掲載
5月企業倒産、34%増=物価高、融資返済で苦境―民間調査
東京商工リサーチが8日発表した5月の企業倒産件数(負債額1000万円以上)は前年同月比34.7%増の706件となり、14カ月連続で前年水準を上回った。物価高や人手不足、コロナ禍で導入された実質無利子・無担保の「ゼロゼロ融資」返済本格化による負担が増している。
負債総額は3倍超の2787億3400万円。富士通の携帯電話事業を引き継いだFCNTの大型破綻に伴い、5月としては2012年以来11年ぶりの大きさとなった。
産業別では、サービス業が251件で最多。原材料高や光熱費高騰のほか、人手不足が飲食業を中心に経営を圧迫した。資源高に加え、価格転嫁をしづらい建設業が132件、円安による仕入れコスト上昇が響いた卸売業が96件で続いた。
また、帝国データバンクによると、物価高で倒産した企業は約3倍の67件。建設業や製造業の苦境が目立った。
【時事通信社】
関連コンテンツ
関連コンテンツ
PR
PR
PR