• トップページ
  • 東芝買収、キオクシアが波乱要因=「米WDと統合」なら成否影響も

  • 2023/06/09 掲載

東芝買収、キオクシアが波乱要因=「米WDと統合」なら成否影響も

時事通信社

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。


国内ファンド陣営が予定している東芝へのTOB(株式公開買い付け)が、成立に向け大きく前進した。ただ、今後も波乱要因となりかねないのが、東芝が4割出資する半導体世界3位キオクシアホールディングスの動向だ。同社は現在、米大手ウエスタンデジタル(WD)と経営統合に向け交渉中。実現して東芝の企業価値が向上すれば、TOBへの応募を巡る株主の判断に影響を及ぼす可能性がある。

キオクシアは、東芝の稼ぎ頭だった半導体事業が母体。東芝が2018年に経営危機に陥った際、同事業を米投資ファンドなどに売却したことを受けて19年に発足した。半導体市況の悪化で業績が低迷する中、規模拡大による生き残りを目指し、以前から協業関係にあるWDと統合交渉を進めている。

東芝にとってキオクシアは「重要なピース」(渡辺章博取締役会議長)と位置付けられており、企業価値算定への影響は大きい。実際、国内ファンド陣営はキオクシアの業績悪化などを踏まえ、東芝のTOB価格を引き下げていった経緯がある。今後、WDとの統合交渉が具体的に進展すれば、価格を引き上げないと株主がTOBへの応募を見送る可能性もある。

もっとも、半導体は経済安全保障上の重要性が高まっており、国内最大の半導体メーカーであるキオクシアと外資のWDの統合が実現するかは見通せない。東芝は8日、国内ファンド陣営によるTOBへの応募を株主に推奨することを決定。渡辺氏は記者会見で、TOB開始時点ではキオクシアの動向が「(東芝の企業価値に)劇的な影響を及ぼさない」との認識を示した。ただ、キオクシアの統合交渉が進んだ場合には、応募推奨の是非を改めて検討するとみられる。

【時事通信社】 〔写真説明〕東芝のロゴマーク(EPA時事)

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます