- 2023/06/10 掲載
カナダ5月雇用者数、9カ月ぶり減 失業率も5.2%に悪化
失業率は昨年12月から今年4月までは5.0%と記録的な低水準にとどまっていた。
非常に強い経済指標と持続的な高インフレを背景にカナダ銀行(BOC、中央銀行)は今月7日、政策金利である翌日物金利の誘導目標を22年ぶりの高水準となる4.75%へ引き上げていた。
CIBCキャピタルマーケッツのシニアエコノミスト、アンドリュー・グランサム氏は「5月にはカナダの労働市場でいくつかの亀裂が見られたが、インフレが意味を持って冷え込もうとしているとカナダ中銀を説得するのには十分な幅ではないかもしれない」との見方を示した。
5月は15―24歳の若年層の雇用者数が7万7300人減り、25―54歳の中核層は6万3000人増えたもののマイナスを補えなかった。
中銀が重視しているフルタイム雇用者の失業率は5.1%と、4月の5.2%から改善した。
モノ(商品)分野の雇用は2万2800人の純増となり、製造業の伸びがけん引した。一方、サービス分野は4万100人の純減となった。
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