ＰＩＭＣＯ、ドルをアンダーウエートと判断＝債券担当ＣＩＯ

［ロンドン　１２日　ロイター］ - 米資産運用大手パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー（ＰＩＭＣＯ、ピムコ）のグローバル債券部門のアンドリュー・ボールズ最高投資責任者（ＣＩＯ）は１２日、一部ファンドの投資判断について米ドルを「アンダーウエート」、英国債を「オーバーウエート」としたと明らかにした。

ボールズ氏はメディア向けイベントで「ドルを常にショートにする保証はないが、現在（のポジション）はＧ１０とＥＭ（新興国市場）のそれぞれの通貨に対してドルをアンダーウエートにしている」と説明。「今後２、３年は平均してこの状態が続くと推定する」と言及した。

主要通貨に対する米ドルの価値を示すドル指数は今年、これまでのところ実質変わっていない。米金利が急激に上昇して昨年は８％上昇した。

ボールズ氏は、ＰＩＭＣＯは英国に関して会社全体としての強い見解を持っておらず、英国債について概ね中立だが、一部のファンドがオーバーウエートの投資判断をしていると指摘した。

ボールズ氏は「私たちは中立的な立場を取る傾向があり、英国の一部のポートフォリオを少しオーバーウエートにしている。英国は、米国や欧州と比べると有利なように見える」と述べた。