英中銀による金融引き締め終了の微調整は困難＝マン委員

[ロンドン １２日 ロイター] - イングランド銀行（英中央銀行）金融政策委員会（ＭＰＣ）のキャサリン・マン委員は、金融引き締めサイクルの終了を伝えるのは困難であり、インフレ抑制に向けた措置を犠牲にしてまでこれに傾倒すべきでないとの認識を示した。

シグナム・グローバル・アドバイザーズ主催のイベントで「インフレを重視することが最終目的であれば、微調整は金融政策が得意とするところではない」とした。

また、家計のインフレ期待が足元で低下していることに幾分安心感を得たものの、インフレ率が２％目標に回帰するには家計のインフレ期待はなお高すぎるとし、英中銀の前回の会合以降、食品、サービス、一部の輸入品の価格上昇が予想以上に強かったと言及。経済活動も予想通り緩やかな成長を続けているとした。