- 2023/06/22 掲載
日経平均は3日ぶり反落、半導体株の下落が重し 米ハイテク株安を嫌気
日経平均は安く寄り付いた後、一時プラスに浮上したが上値は重く、長続きしなかった。前日の米国市場でハイテク株安となった流れを受け、指数寄与度の大きい半導体関連株が軟調となり、指数を押し下げた。時間外取引の米株先物の軟調な値動きも重しとなり、午後に入って下げ幅を広げた。
一方、内需株の一角は小じっかりだったほか、金融株や商社株の物色も目立った。市場では、出遅れ銘柄に資金が流れる循環物色が進んでいるとみられており、半導体関連など一部のセクターに偏った株高が修正されることで下値が固まり、上昇相場の持続力につながるとの見方も聞かれた。TOPIXグロース指数の0.62%安に対し、同バリュー指数は0.74%高だった。
市場では「日銀の緩和政策は早期に大きく変わらないだろうし、海外勢も日本のデフレ脱却の織り込みの初期段階にある。企業業績も安定的で、基本的にはまだ強気でみている」(東京海上アセットマネジメントの若山哲志株式運用部シニアファンドマネージャー)との声があった。
TOPIXは0.06%高の2296.5ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.06%高の1181.77ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆0940億5100万円だった。東証33業種では、値上がりはその他 金融や銀行、保険など19業種で、値下がりは電気機器や精密機器、機械など14業種だった。
東京エレクトロンやアドバンテストといった半導体関連株は総じて弱く、2銘柄で日経平均を185円程度、押し下げた。一方、伊藤忠商事や三菱UFJ FGは年初来高値を更新。KDDIは買われた。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが800銘柄(43%)、値下がりは970銘柄(52%)、変わらずは63銘柄(3%)だった。
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