ソニー印子会社との合併は実現する─ジーのゴエンカＣＥＯ＝現地紙

[ベンガルール ２２日 ロイター] - ソニーグループのインド子会社とインド放送大手ジー・エンターテインメント・エンタープライゼズの合併について、ジーのプニット・ゴエンカ最高経営責任者（ＣＥＯ）はインド紙エコノミック・タイムズに対し、自身が新会社のＣＥＯであろうがなかろうが実現すると語った。

両社は２０２１年、テレビ放送や映画資産、ストリーミング事業などを統合する計画を発表。ゴエンカ氏は新会社の常務取締役兼ＣＥＯに就任する予定だった。

だがインド証券取引委員会は先に、ジーのスバシュ・チャンドラ会長とゴエンカＣＥＯに対し、会社の資金をグループの関連団体に流用することに積極的に関与していたとして、企業の取締役就任を１年間禁止。まだ当局が承認していないジーとソニーの合併への影響が懸念されている。

ソニーは２１日、証券取引委員会のゴエンカ氏らへの処分を真摯に受け止め、ジーとの取引への影響を注視すると表明した。

ゴエンカ氏はエコノミック・タイムズに対し「ジーとソニーとの合併は、私のＣＥＯとしての立場にかかわらず、非常に重要な意味を持つ」と発言。「合併後の新会社を管理するソニーは私をＣＥＯとして引き留めることを選んだが、法律によって私がこれらの役職に就けないからといって合併は失敗してよいのだろうか。そうなれば、全ての関係者、業界全体に悪影響を及ぼすだろう」と語った。

ジーはロイターのコメント要請に応じていない。