- 2023/06/23 掲載
5月米中古住宅販売、3カ月ぶり増加 価格は2011年以来最大の下落
一方、販売価格は前年比で下落し、住宅市場の回復がまだら模様である兆候を示した。
販売戸数は南部と西部で増加する半面、北東部と中西部で減少した。ロイターの調査では、アナリストは425万戸への減少を見込んでいた。前年同月比では20.4%減少した。
一戸建て住宅販売は385万戸で、4月からほぼ変わらず。ただ、前年同月比では20%減少した。コンドミニアム販売は4.7%増の45万戸。前年比では24%近く減少した。
販売価格の中央値は前年同月比3.1%下落し、39万6100ドル。前年比ベースでの下落としては2011年以来最大。地域別では北東部と中西部で上昇する一方、南部と西部で下落した。
NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は、住宅ローン金利が住宅販売の方向性に大きく影響するとした上で「金利が比較的安定しているため、住宅販売はここ数カ月安定している」と述べた。
米連邦準備理事会(FRB)の利上げサイクルが終盤に差し掛かっているとみられる中、30年固定型住宅ローン金利の平均は昨年付けたピークから低下している。
市場に出回っていた中古住宅の戸数は108万戸。前月から小幅に増加したものの、前年前月比では6.1%減少した。
5月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は3カ月。前年同月は2.6カ月だった。健全な需給バランスは4─7カ月とされる。
住宅が市場に出ていた期間は18日間。4月は22日間だった。
販売された住宅の74%は1カ月以内に買い手が決まった。初回購入者の割合は28%。前年同月は27%だった。
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