- 2023/06/23 掲載
ドイツ銀、国内リテール部門従業員の10%削減へ=関係筋
人員削減は、プライベートバンキング事業として知られるリテール部門のトップにクラウディオ・デ・サンクティス氏が就任するのに伴う準備作業として計画を進めている。関係者によると、実施には労働組合や労働者代表との協議が必要となる。具体的な実施時期は分かっていない。
ドイツ銀行はリテール部門の人員削減についてコメントを控えた。ただ、追加のコスト削減策をまとめており、利益拡大を続けるために特定分野で従業員を減らすと公言している。
統一サービス産業労働組合(ベルディ)は、人員削減の「憶測」についてはコメントしないとしつつ、ドイツ銀行は労働者の解雇を防ぐ法律を順守する必要があると指摘した。
ドイツ銀行は過去に人員削減を発表しながら実現しなかったことがある。2019年には大規模なリストラ策の一環として1万8000人の従業員を削減すると発表したが、業績が再び回復したため最終的にはそこまで削減しなかった。
ドイツで「ポストバンク」のブランドも展開するドイツ銀行は過去5年間にリテール部門の国内店舗を300超閉鎖し、現在は1000店程度まで減った。
ロイターはこれまでに、ドイツ銀行は経費削減のために店舗の削減を続けると報じていた。同行は最近、リテール部門の一部である住宅ローン事業の合理化を進めていると発表していた。
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