- 2023/06/30 掲載
非上場化で企業価値高める=東洋建設の買収推進―大株主
海洋土木大手、東洋建設の大株主で、任天堂創業家の資産運用会社「ヤマウチ・ナンバーテン・ファミリー・オフィス(YFO)」の村上皓亮最高投資責任者が29日、オンラインでインタビューに応じた。東洋建設に対し、昨年5月に提案したTOB(株式公開買い付け)による買収の受け入れを引き続き求めていく考えを明らかにした。「非上場化した上で腰を据えて事業に取り組むことが長期的に企業価値を上げる」と語った。
YFOは東洋建設の28%超の株式を保有。27日の同社の定時株主総会では、YFOが提案した取締役候補7人の選任が可決され、取締役13人の過半を占めた。代表取締役3人のうち、会長にはYFO側の1人が就任し、取締役会議長も務める。社長ら2人は旧経営陣側となった。
村上氏は採決の結果について「経営規律の健全化や会社をいかに成長させるかという提案が支持された」との見方を示した。その上で「勝ち負けではない。ノーサイドだ」として、取締役会の結束を求める考えを強調した。
成長戦略に関しては、エネルギー課題に対応する洋上風力などに期待を表明。「株主として、会社側と対話を続けていく」と述べた。
【時事通信社】 〔写真説明〕任天堂創業家の資産運用会社「ヤマウチ・ナンバーテン・ファミリー・オフィス(YFO)」の村上皓亮最高投資責任者(同社提供)
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