- 2023/07/04 掲載
午前の日経平均は大幅反発、米株高と日銀短観を好感
日経平均は328円高と堅調なスタート。その後も上げ幅を拡大し、一時前営業日比549円高の3万3738円30銭まで上昇した。短観の結果を受け機械セクターの上昇が目立ったほか、前週末の米ハイテク株高の流れで指数寄与度の大きい半導体関連銘柄が堅調で指数を押し上げた。
日銀の6月短観で大企業・製造業の業況判断指数(DI)はプラス5と、2021年9月以来7四半期ぶりに改善した。立花証券の鎌田重俊企業調査部部長は「前場は短観の結果がかなり背中を押してくれたとみている。DIの改善だけでなく、製造業・非製造業問わず設備投資が伸びたことで日本経済が今後さらに加速するという期待が持てる結果だった」との見方を示した。
事業計画の前提である想定為替レートが現在の水準(1ドル=144円台半ば)と乖離がある点については「第1・四半期の決算発表で企業が業績見通しを上方修正するのではないかということを、市場は織り込み始めている」(鎌田氏)という。
TOPIXは1.27%高の2317.67ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆8119億2600万円だった。東証33業種では、機械や海運、電気機器など全業種が値上がりした。
個別では、東京エレクトロンが3.9%高、アドバンテストが4.3%高と半導体関連株が堅調たっだほか、ダイキン工業は6.5%高と機械セクターの伸びが目立った。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1562銘柄(85%)、値下がりは222銘柄(12%)、変わらずは49銘柄(2%)だった。
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