- 2023/08/10 掲載
午後3時のドルは144円近辺で堅調、約1カ月ぶり高値まで上昇
ドルは朝方から小幅な値動きが継続。144円を手前で上値の重さが意識されたが、米長期金利の上昇に伴い、午後に入るとじりじりと水準を切り上げた。それでも一段の上値を展開にはならず、「今晩の米CPIを確認してから次の方向感を探ろうとする動きが強い」(国内信託銀行)との指摘が聞かれた。
米CPIは「結果が上振れても下振れても、ドル高/円安の流れは変わらないのではないか」(IG証券のシニアマーケットアナリスト・石川順一氏)との予想も聞かれた。米CPIが強い結果となれば、素直に米金利高・ドル買いになるとみられる一方、弱い結果が示されれば株式市場でリスク選好ムードが広がり、円売りが出やすそうだという。
石川氏は「ドルが今週、145円をキープして終われば、次の高値として147円が意識されやすい」と指摘した。
日米の金融政策の差が依然として鮮明なことから、ドル高地合いの継続を予想する意見が複数聞かれたものの、「ドルが145円を超えてくると為替介入への警戒感も強まり、上値を抑えられる可能性がある」(国内シンクタンク)という。
ユーロ/円は158.16円近辺で、堅調。一時、158.38円まで上昇し、2008年9月以来、約15年ぶりの高値圏で推移した。クロス円でも円売り地合いが強まっているという。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 143.98/00 1.0983/87 158.16/20
午前9時現在 143.71/73 1.0975/79 157.75/79
NY午後5時 143.72/73 1.0973/77 157.74/78
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