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  • 2023/08/10 掲載

CAT債ファンド、クレジット投資ランキング上位に 大災害発生なく

ロイター

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[ロンドン 9日 ロイター] - 今年これまでのクレジット投資ファンドの運用成績を見ると、CAT債(大災害債券)のファンドが上位10本に名を連ねている。

CAT債は、台風や地震といった災害発生に伴う一定条件を満たした場合、発行体の損害保険会社は償還金の一部や全部の支払いが免除される。逆にこの免除対象としている災害が起きなければ、投資家は予定通り返済を受けられる。

また昨年はフロリダ州を襲った巨大ハリケーンなどの大規模災害に対する損害保険金支払いが膨らみ、これを踏まえて今年のCAT債はより高い利回りが設定されたため、投資家の見返りが大きくなった。

調査会社ケプラーによると、セキュリス・インベストメント・パートナーズやシュローダーズ、GAM、フランクリン・テンプルトンK2アドバイザーズ、LGTキャピタル・パートナーズといった会社のCAT債ファンドの年初来リターンが8%を上回っている。

LGTキャピタル・パートナーズは、保険金支払い対象の災害がなかっただけでなく、同社のCATファンドはさまざまな地域や災害の種類に分散投資している点が、好成績をもたらしているとの見方を示した。

災害保険金の支払額自体は今年前半で500億ドル強と、2011年以降で2番目に多かったことがスイス・リーの9日付リポートで明らかになった。

ただCAT債の対象となる規模の災害はまだ起きていないか、償還金免除の条件を満たすほどの深刻度には達していないもようだ。

一方GAMの投資スペシャリスト、ラルフ・ガッサー氏は、CAT債は同じぐらいの利回り水準の他の債券ほどリスクが高くないと主張する。

同氏の分析では、過去20年間のCAT債の年平均リターンはマイナス0.9%だが、この間に高利回り社債はマイナス2%だった。

セキュリスのポートフォリオマネジャー、ラファエル・レイエス氏は、CAT債は今年、そして一般的にも幅広い金融市場との相関性が乏しいことがメリットになっていると説明した。

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