- 2023/08/10 掲載
楽天、1399億円の赤字=携帯事業不振―6月中間決算
楽天グループが10日発表した2023年6月中間連結決算(国際会計基準)は、純損益が1399億円の赤字(前年同期は1778億円の赤字)となった。携帯電話事業でKDDIの通信網を借りるローミング費用や基地局拡大投資の負担が響いた。
売上高に相当する売上収益は、前年同期比9.5%増の9728億円、本業のもうけを示す営業損益は1250億円の赤字(同1987億円の赤字)だった。
事業別に公表している調整後ベースの営業損益によると、携帯事業は1850億円の赤字で、前年同期(2538億円の赤字)と比べると損失幅は縮小した。三木谷浩史会長兼社長はオンライン形式で開いた説明会で「劇的にモバイル収益が改善している」と述べた。携帯子会社「楽天モバイル」の契約が近く500万回線を超えるとの見通しも示した。
楽天は、携帯事業の不振などで22年12月期まで4年連続の赤字に陥っている。財務懸念が高まる中、傘下の銀行と証券会社の上場に加え、3000億円規模の増資を実施するなど資金調達を急いでいる。
【時事通信社】 〔写真説明〕楽天グループのロゴマーク(AFP時事)
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