- 2023/08/11 掲載
7月の中国債券、今年初めての純流入に 新興国に資金流入増=IIF
ただ、流入額は昨年12月の106億ドルの3分の1弱にとどまった。中国は当時、2年近くにわたる新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の厳格な規制解除の準備を進めていた。
7月、中国株には77億ドル流入し、流入額は6月の19億ドルから大きく増えた。今年の月間流入額としては2番目の大きさだった。
IIFのエコノミスト、ジョナサン・フォーチュン氏はリポートで、債券市場の通貨のボラティリティーが縮小したことなどによる恩恵を得ていると指摘した。
同月、新興国株は176億ドルの純流入となり、債券には152億ドルが流入した。流入額は計328億ドルとなり、新興国への流入額としては1月以来、6カ月ぶりの大きさ。
6月の新興国への流入額は226億ドルだった。昨年7月は110億ドルの流出だった。新興国市場には今年に入ってから計1374億ドルが流入している。
7月の流入額を地域別で見ると、アジアが190億ドルと最も大きく、次いで中南米に78億ドルだった。欧州の新興国への流入額は48億ドルと、昨年7月の3億ドルから膨らんだ。
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