- 2023/08/11 掲載
メキシコ中銀、金利据え置き 3会合連続 物価見通し「極めて複雑」
メキシコ国家統計地理情報局(INEGI)が9日発表した7月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比4.79%上昇。伸びは6カ月連続で鈍化した。
ただ、中銀が設定するインフレ目標(3%の上下1%)はなお上回っており、中南米の一部の中欧銀行が利下げに転じる中でも、メキシコ中銀は慎重姿勢を崩していない。
中銀は声明で「総合インフレ率を秩序立った方法で持続的に目標値に戻すために、政策金利を長期にわたり現行水準にとどめる必要がある」と表明。インフレ率は来年終盤には目標に収束すると予想しているとしながらも、インフレ見通しは複雑かつ不確実で、上方リスクも存在していると指摘した。
インフレが緩和する中、中銀は5月に2年間の利上げサイクルを停止。ただアナリストは、少なくとも今年終盤まで利下げはないとの見方を示している。
キャピタル・エコノミクスのデピュティチーフ・エマージング・マーケット・エコノミスト、ジェイソン・トゥベイ氏は「利下げが行われたとしても、現在の予想よりも緩やかなものになるだろう」と述べた。
中南米ではブラジル、チリ、コスタリカ、ウルグアイの中央銀行が利下げに転じている。
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