- 2023/08/12 掲載
クライスラー親会社、米労組の要求を批判 現実直視呼びかけ
ステランティスの北米担当最高執行責任者(COO)のマーク・スチュワート氏は、ロイターが閲覧した従業員宛て書簡で「経済的な現実に基づいた合意に達するためにUAWと共に取り組むことを約束する」と記した。
UAWの広報担当者は書簡に関するコメントにすぐには応じなかった。UAWのショーン・フェイン委員長は今週の動画配信でステランティスの提案を「ごみ」と呼び、提案書をゴミ箱に投げ入れた。
ステランティス、ゼネラルモーターズ(GM)、フォード・モーターとUAWが結んでいる現在の4年契約は9月14日に期限を迎える。
UAWは「大胆かつ野心的な」改善を求め、4年間で40%超の賃上げ、大幅な休暇の追加、比較的最近に入社した従業員に対しては廃止された確定給付型年金の復活などを求めている。
フェイン氏は8日、ステランティスが求める数々の譲歩案を批判。「ステランティスの提案は顔への平手打ちだ」とし、ステランティスが医療保険の削減、新入社員の休暇日数の削減、一時雇用従業員の上限撤廃を提案していることを明らかにした。
事情を知る関係者2人が今週ロイターに語ったところによると、自動車メーカー側は、UAWの要求に沿った場合は現在時給60ドル台半ばの労働賃金が150ドル超へ引き上げられると試算している。
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