- 2023/08/17 掲載
WTO、中国の対米報復関税を不当と判断 米は歓迎・中は反発
中国による追加関税は、米が鉄鋼・アルミニウム製品の輸入に課した関税に対抗するもの。
18年3月、当時のトランプ政権は米通商拡大法232条に基づき鉄鋼に25%、アルミに10%の関税をそれぞれ上乗せした。
これに対抗し、中国は米からの輸入品の一部に15%から25%の追加関税を適用すると発表した。
WTOパネルの判断について米通商代表部(USTR)は、米通商拡大法232条に基づく鉄鋼・アルミニウム製品に対する措置を安全保障措置と認め、中国側の主張を退けたことに満足しているとの声明を発表した。
一方、中国商務省は、この決定に留意し報告書を精査しているとのコメントを発表。根本的な原因は米側の「一国主義的で保護主義的な行動」にあるとし、「中国が法律に則って行った対抗措置は、正当な権利と利益を守るための合法的な動きだ」と述べた。その上で、米に対し、鉄鋼・アルミニウム輸入品に課している関税を即時解除するよう求めた。
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