- 2023/08/17 掲載
米国株式市場=続落、FOMC議事要旨で金利見通しに不透明感
[ニューヨーク 16日 ロイター] - 米国株式市場は続落して取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)が16日公表した7月25─26日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、利上げの必要性を巡り当局者の意見が分かれたことが明らかになった。
議事要旨によると、「大部分の」政策当局者はインフレとの戦いを引き続き優先するとした一方、「一部の」当局者は過度な利上げによる経済へのリスクを指摘したという。
チェース・インベストメント・カウンセルのピーター・タズ社長は「インフレの問題が完全に過ぎ去ったと確信していない点で同意する」と述べ、9月から10月にかけてのFRBの対応に関して市場は神経質になるだろうと指摘した。
S&P総合500種は過去2日間で1.9%安と2営業日の下落率として4月以来の大きさを記録した。
前日に続きこの日も銀行株が売られ、S&P銀行株指数は1%下落。 バンク・オブ・アメリカ(BofA)が2.2%安と主要行の下げを主導した。
半導体大手エヌビディアも一時の上げから下げに転じ1%安で終了した。来週の四半期決算発表を控える中、証券会社が目標株価を引き上げたことから過去2営業日に上昇していた。
グレンミードの投資戦略担当副社長、マイク・レイノルズ氏は「経済状況に対する投資家の慎重な見方が強まりつつある」と語った。
第2・四半期の利益が市場予想を上回った小売り大手ターゲットは3%近く上昇。17日に決算発表を控えるウォルマートは一時下落していたが、ほぼ横ばいで終了した。同社は必需品への持続的な需要を背景に通期利益見通しを引き上げるとみられている。
米取引所の合算出来高は119億株。直近20営業日の平均は109億株。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を3.36対1の比率で上回った。ナスダックでも2.73対1で値下がり銘柄が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34765.74 -180.65 -0.52 34914.96 35133.56 34757.37
前営業日終値 34946.39
ナスダック総合 13474.63 -156.42 -1.15 13593.17 13644.32 13473.03
前営業日終値 13631.05
S&P総合500種 4404.33 -33.53 -0.76 4433.79 4449.95 4403.55
前営業日終値 4437.86
ダウ輸送株20種 15808.10 -156.88 -0.98
ダウ公共株15種 877.73 +4.90 +0.56
フィラデルフィア半導体 3480.08 -73.88 -2.08
VIX指数 16.78 +0.32 +1.94
S&P一般消費財 1308.55 -16.86 -1.27
S&P素材 509.56 -3.41 -0.66
S&P工業 903.49 -5.03 -0.55
S&P主要消費財 770.97 -2.15 -0.28
S&P金融 567.22 -1.20 -0.21
S&P不動産 227.96 -2.78 -1.20
S&Pエネルギー 661.80 -6.04 -0.90
S&Pヘルスケア 1566.51 -12.26 -0.78
S&P通信サービス 222.18 -2.71 -1.21
S&P情報技術 2945.89 -26.27 -0.88
S&P公益事業 320.63 +1.46 +0.46
NYSE出来高 8.57億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 31705 - 25 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 31690 - 40 大阪比
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