- 2023/08/18 掲載
米CB景気先行指数、7月は16カ月連続低下
[ワシントン 17日 ロイター] - コンファレンス・ボード(CB)が17日発表した7月の米景気先行指数は前月比0.4%低下した。低下は16カ月連続。ただ、低下ペースは年初より鈍化した。
ロイターがまとめたエコノミスト予想中央値の0.4%低下と一致した。6月改定値は0.7%低下だった。
CBの景気循環指標担当シニアマネジャー、ジャスティナ・ザビンスカ・ラ・モニカ氏は「景気先行指数は依然として、今後数カ月の間に経済活動が減速し、穏やかな収縮に陥る可能性が高いことを示唆している」と指摘した。
CBでは現在、2023年第4・四半期から2024年第1・四半期にかけて、短く浅い景気後退が起きると予測している。
ただ、米国では労働市場が力強いことに加え、新型コロナウイルスによるパンデミック(世界的大流行)の間に蓄積された貯蓄による消費などで、景気後退(リセッション)が抑えられている。
LPLフィナンシャル(ノースカロライナ州)のチーフエコノミスト、ジェフリー・ローチ氏は「通常なら、CBの指数がこれほど脆弱なときは景気後退に陥っているはずだ」とし、「今回の景気サイクルの特異性を理解しなくてはならない」と述べた。
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