- 2023/08/21 掲載
午後3時のドルは145円前半で小動き、中国不安で一時上昇
週明けのドルは145円前半で取引が始まり、正午前に一時145円半ばまで上昇したものの、手掛かりに乏しく買いの勢いは続かず、午後には145円前半へ緩やかに反落した。
ドルが買われる場面では、人民元の下げが目立った。中国人民銀行(中央銀行)が、銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)の引き下げを決定したものの、市場予想より小幅だったことが手掛かりだったという。
人民銀は1年物の引き下げ幅を、市場予想より小幅な10ベーシスポイント(bp)にとどめ、5年物も引き下げ予想に反して4.20%で据え置いた。5年物の据え置きは元安の阻止に加え「最近の信用不安が影響したのではないか。景気の下支え期待が遠のく内容」(シティバンク)との指摘が出ていた。
上海外為市場では、元がオンショア、オフショアともに下落し、前週に付けた9カ月ぶり安値に迫った。
市場では「オフショア人民元と円は対ドルでの相関が強い。中国景気への警戒感から元安がさらに進むようなら、ドル買いが波及する形で、ドル/円にも上昇圧力がかかる可能性がある」(外銀アナリスト)との声もあった。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 145.38/145.41 1.0879/1.0883 158.19/158.23
午前9時現在 145.31/145.34 1.0873/1.0877 158.03/158.07
NY午後5時 145.37/145.41 1.0867/1.0871 158.03/158.07
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