中国、一部セクターで需要堅調　住宅支援策の影響注視＝ＢＨＰ

[メルボルン ２２日 ロイター] - 豪資源大手ＢＨＰグループは２２日、中国の一部セクターで底堅い成長が見られたものの、政府の政策措置が同国の住宅市場に及ぼす影響を評価するのは時期尚早との見方を示した。

同社がこの日発表した２０２３年度（６月終了）決算は純利益が３年ぶりの低水準となった。

マイク・ヘンリー最高経営責任者（ＣＥＯ）は決算会見で中国の状況について、インフラ、グリーンインフラ、自動車、不動産完成など新築住宅着工以外のセクターからの鉄鋼需要は「かなり強い」と指摘。ただ、中国政府の住宅着工支援措置が実際にどのような影響を及ぼすか注視していると述べた。

ＢＨＰは中国の成長率予想を従来の５．７５─６．２５％から５─５．５％に引き下げたが、同国の今年の鉄鋼生産量は５年連続で１０億トンを上回ると見込む。

同社は「短期的に先進国の見通しは不透明だが、中国とインドが引き続き比較的安定した資源の需要源になる見通し」とした。