- 2023/08/24 掲載
ゴールドマン、インドIT企業のカバー開始 中期的に成長余地
2025年からの増収率を9─10%と予想した。短期的には「抑制された」売上高が続く可能性が高いが、ITセクターの成長余地を市場が過小評価している可能性があるという。
ゴールドマンのアナリストは22日付のリポートで「インドのITサービス企業は過去10年間で市場シェアを倍増させた」と指摘。「規模が大きく熟練した低コストの労働力という構造的な利点に加え、地理的な広がりも多様であるため、インドのIT企業は今後もシェアを伸ばすだろう」と述べた。
また、過去のデータによると、景気減速期の後には企業のアウトソーシングや累積需要の増加を背景にインドのITサービス企業の成長率が高まっている。
インドのNifty・IT指数は今年約8%上昇。昨年は26%下落していた。主要株価指数のNifty50指数は今年7.2%上昇している。
2025─26年度のITセクターの営業利益の伸びは12─15%と、売上高の伸びを上回る見通し。調査対象の全ての企業で利益率が上昇する見込みという。
同社はインドのIT企業6社のカバーを開始。インフォシス、TCS、LTIMindtreeの投資判断を「バイ」とした。大幅な増収を見込めるという。
ウィプロとテック・マヒンドラについては、利益率が相対的に低いとして投資判断を「セル」とした。
HCLテックの投資判断は「ニュートラル」。短期的には売上高の伸びにリスクがあるが、中期的には「好位置にある」としている。
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