- 2023/09/27 掲載
英政府、北海ローズバンク油田の開発を承認 エクイノールなど
[ロンドン 27日 ロイター] - 英政府は27日、ここ数年で最大級の新規石油・ガス開発プロジェクトを承認した。同油田の開発には環境保護活動家が反対していたが、政府はエネルギーの安全保障が優先事項だとした。
承認したのは、ノルウェーの石油・ガス大手エクイノールによる北海ローズバンク油田の開発。
クレア・クティーノ・エネルギー安全保障相は、ローズバンク油田は温暖化ガスの排出を軽減するよう設計されるため、旧式の石油・ガス開発よりも排出量が少ないと説明。「政府は、エネルギー安全保障を支え、経済を成長させ、より安価でクリーンなエネルギーへの移行を実現するために、英国の石油・ガス産業を支援し続ける」と述べた。
環境保護活動家は、ローズバンクの開発はネットゼロ経済計画に反するとして、政府に開発中止を求めていた。
だがスナク首相は7月、エネルギー安全保障を向上させるために英国には新たな国産化石燃料が必要であり、2050年時点でも石油とガスは国のエネルギーミックスに含まれると述べ、北海開発を後押しした。
ローズバンク油田の石油の推定埋蔵量は3億バレル。
開発計画に反対する団体は、石油のほとんどが海外で処理されるため、英国はローズバンク油田から利益を得るのが難しいとの見方を示した。
エクイノールはローズバンク油田の権益の過半数を保有しており、パートナーのイサカ・エナジーとともに38億ドルを投じて開発する予定だ。
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