- 2023/10/26 掲載
NY外為市場=ドル指数1週間ぶり高値、企業決算受けリスク選好後退
[ニューヨーク 25日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドル指数が約1週間ぶりの高値に上昇した。米グーグルの持ち株会社アルファベットなど、予想を下回る企業決算を受けて景気先行き懸念が高まり、投資家のリスク選好姿勢が後退した。
ドル指数は0.3%高の106.5と、約1週間ぶりの高水準となった。米長期金利の上昇もドル高要因となった。
しかしアナリストは、長期債利回りとドルが上昇幅を拡大する余地は限られているとみている。
ドルは対カナダドルで0.41%上昇した。カナダ銀行(BOC、中央銀行)は25日の理事会で、政策金利である翌日物金利の誘導目標を予想通り5.0%に据え置いた。今後の成長鈍化を見込みつつも、追加利上げ余地を残した。
ドル/円は、1ドル=149.99円と、150円の節目付近で推移している。トレーダーは日本当局による介入の兆候を警戒している。
日銀は30、31日に金融政策決定会合を開く。物価目標実現に向け、経済・物価情勢を点検するほか、足元の金融市場動向なども踏まえ、現行の政策を維持するか、再修正の必要性があるか議論する。イールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)下での長期金利変動幅の上限については、状況次第で対応を考える必要が出てくるとの見方が浮上している。
ラボバンクのFX戦略責任者、ジェーン・フォーリー氏は「YCCにまた手が加えられる可能性は十分にある。それがなければ、すぐに150円を超えて弱含むだろう」と述べた。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.83%上昇し3万4539ドル。24日に付けた約1年半ぶり高値近くで推移している。
ドル/円 NY終値 150.21/150.25
始値 149.92
高値 150.31
安値 149.89
ユーロ/ドル NY終値 1.0563/1.0567
始値 1.0573
高値 1.0595
安値 1.0566
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