• 2023/10/31 掲載

ANAHDの上期、国際線好調で営業最高益 JALは通期上方修正

ロイター

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Maki Shiraki

[東京 31日 ロイター] - 航空大手2社が31日発表した2023年4─9月期(上期)連結業績はコロナ禍から旅客需要が回復し、特に国際線の好調により収益が改善した。ANAホールディングスは営業利益が前年同期比で約4倍の1297億円となり、上期として過去最高だった。日本航空(JAL)は純損益が4年ぶりに黒字転換し、24年3月期通期の業績予想も上方修正した。両社は下期の旅客需要も堅調とみている。

<ANAHDは5期ぶりの復配>

ANAHDでは、傘下の全日本空輸が米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)製エンジンの点検作業に伴い、来年1月10日から3月30日に国内・国際線で1日当たり計30便を減便する。ただ、上期業績が想定以上に好調だったほか、下期も堅調な旅客需要が見込めるため、通期の連結業績予想は据え置いた。通期の営業利益予想は1400億円で、IBESがまとめたアナリスト14人の予想平均1632億円を下回った。

上期の純利益は前年同期比4.7倍の932億円だった。通期利益目標達成の確度が高まったことから、これまで未定だった期末配当は1株当たり30円と5期ぶりの復配も決めた。上期の旅客収入は、国際線で前年同期比約2.2倍、国内線で同33%増えた。

芝田浩二社長は、今期はP&W製エンジン点検による減便で約80億円減収し、関連費用などで営業利益ベースで400億円の影響があると説明したが、旅客需要は底堅く「業績は期初計画を上回るペースで推移している。さらなる上積みを目指す」と述べた。

点検の対象となるP&W製エンジンを搭載した機体は33機。点検・部品交換作業はエンジン1台当たり250─300日かかる見通しで、動かせる機材が一時的に減るが、減便対象の一部の路線は提携航空会社のスターフライヤーやソラシドエアに臨時便を運航してもらうなどして影響を抑える。非稼働となる機体の影響は来期にも及び、3月31日以降の運航便は1月末に公表予定の来年度の事業計画で発表する。

<JALの年間配当、従来予想比20円増の60円に>

JALの4─9月期の純損益は616億円の黒字(前年同期は21億円の赤字)に転換した。通期の純利益予想は従来の550億円から800億円へ引き上げた。修正後の純利益はIBESがまとめたアナリスト13人の予想平均値(814億円)とほぼ同水準となる。上方修正に伴い、年間配当は従来の1株当たり40円から60円に増やした。

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