• 2023/11/01 掲載

NY外為市場=円全面安、日銀政策に失望 対ユーロで15年ぶり安値

ロイター

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[ニューヨーク 31日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では円が全面安となり、対ユーロでは15年ぶり、対ドルでは1年ぶりの安値に沈んだ。日銀は31日までに開いた金融政策決定会合で、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)の柔軟化を決めたものの、より大きな動きを期待していた投資家の間で失望感が広がった。

日銀は10年金利について、1.0%を上限の「めど」とした上で、連続指し値オペを通じた厳格な金利コントロールから「大規模な国債買い入れと機動的なオペ運営で金利操作を行う」方式に転換し、1%を超える金利上昇を事実上容認した。また、日銀の植田和男総裁は、基調的な物価上昇率は2025年度にかけて徐々に高まっていくものの、物価目標の実現を見通せる状況には「まだ至っていない」と述べた。

ユーロ/円はは一時15年ぶり高値の160.84円に急伸。終盤の取引では1.3%高の160.20円を付けた。1日としては7月下旬以来の大幅な伸びを記録した。

対ドルでは151.715円と、1年ぶりの安値を付けた。終盤、ドル/円は1.7%高の151.56円と、1日としては4月下旬以来の伸びを記録する勢い。

ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズのマクロストラテジスト、エリック・ネルソン氏は「市場は日銀によるタカ派的な決定を見込んでいた」とし、「政策は微調整されたが、フォワードガイダンスのタカ派的な変更は伴わなかった」と述べた。

円はポンド、スイス・フラン、豪ドルに対しても下落した。

主要通貨に対するドル指数は0.5%高の106.68。

31日に発表された一連の米指標は景気の底堅さを改めて示し、米連邦準備理事会(FRB)が当面、金利を高水準に維持する可能性を示唆した。

第3・四半期の米雇用コスト指数(ECI)は前期比1.1%上昇し、伸びは前四半期の1.0%上昇から加速した。市場予想の1.0%上昇も上回った。

8月の米住宅価格指数は前年同月比で5.6%上昇と、7月の4.6%上昇から3カ月連続で伸びが加速した。

11月1日に明らかとなる米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が注目される。

ポンド/ドルは0.2%安の1.2146ドル。ロイター調査によると、イングランド銀行(BOE、英中央銀行)は11月2日の金融政策委員会(MPC)で政策金利を据え置く見通し。

ドル/円 NY午後4時 151.57/151.60

始値 150.68

高値 151.71

安値 150.64

ユーロ/ドル NY午後4時 1.0579/1.0583

始値 1.0664

高値 1.0666

安値 1.0557

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