• 2023/11/02 掲載

FRB、金利据え置き 2会合連続 米経済は「力強く」拡大

ロイター

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Howard Schneider

[ワシントン 1日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は10月31日─11日1日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を5.25─5.50%で据え置いた。決定は全会一致で、2会合連続での利上げ見送りとなった。

FOMC声明は「経済活動は第3・四半期に力強い(strong)ペースで拡大した」とし、9月会合時点に示した「堅調な(solid)ペース」から判断を引き上げた。

市場では、最近の市場金利の上昇が金融引き締め効果をもたらすとして、利上げサイクルが終了したという見方が台頭している。しかしFRBは声明で、雇用の伸びは引き続き「力強く」、インフレは依然「高止まり」しているとし、FRBは「インフレを2%の目標に回帰させるために適切とされる追加引き締めの程度」を引き続き検討するとした。

同時に「金融政策が経済活動やインフレ、経済・金融の動向に影響を与えるまでのラグ」を踏まえ、追加措置を検討する上で過去の利上げの影響の進展を注視しているとした。

また、「経済活動の重しとなる公算が大きい」要因の1つとして、金融状況の引き締まりに言及した。

スパルタン・キャピタル・セキュリティーズの首席市場エコノミスト、ピーター・カルディロ氏は「声明はハト派的に傾いている」とし、「2回連続で利上げを見送ったという事実は、12月も金利が据え置かれる可能性があることを示唆している。そうであれば、FRBの利上げサイクルが終了したことを意味する」と述べた。

フェデラルファンド(FF)金利先物市場でも、FRBは利上げを終了し来年6月までに利下げを開始するとの見方が強まった。

パウエルFRB議長はFOMC後の記者会見で、米債利回りの上昇が追加利上げの必要性をどの程度上回っているかという質問に対し、将来のFRBの金融政策に影響を与えるには、市場金利は持続的に上昇する必要があると応じた。金融状況の逼迫が持続すれば、FRBの行動に影響する可能性はあるとしつつも、そのような状況になるかどうかは「まだ分からない」と述べた。

パウエル議長はさらに、FRBは現時点で「利下げについては全く検討していない」とした。その上で、インフレをどのように2%の目標に回帰させるか検討を進める中、「追加利上げをすべきかどうかというのがわれわれが問うところと言っても過言ではない」と述べた。

また、FRBスタッフがこの日の据え置き決定に先立ち、金融政策担当者に示した経済見通しには、景気後退予想は含まれなかったと明らかにした。

FRBが進めるバランスシートの縮小については「現在の縮小ペースを変更することは検討していない」と述べた。

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