- 2023/11/07 掲載
米国株式市場=小幅続伸、FRB当局者発言や国債入札を注視
先週は主要株価指数が週間で約1年ぶりの上昇率を記録。3日発表された10月の雇用統計で雇用者数の伸びが市場予想を下回ったことから、利上げ終了観測で米国債利回りが低下し、株式相場を支えた。
今週はパウエルFRB議長やニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁、ダラス地区連銀のローガン総裁などの発言が予定されており、政策の先行きについて明確な方向性が示されるかが焦点となる。
CMEのフェドウオッチによると、市場が織り込む12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での金利据え置きの確率は90.4%となり、来年5月に少なくとも0.25%ポイントの利下げを決定する確率は50%を超えた。
ウェドブッシュ証券のシニアバイスプレジデント、スティーブン・マソッカ氏は、経済指標の内容にもよるが、FRB当局者がトーンを変えてくることはないだろうと予想。
この日は前週末のような買いの勢いが出ず、直近で上昇した銘柄の多くが反落したと指摘した。
それでも、ダウ工業株30種とS&P総合500種は6日続伸、ナスダック総合は7日続伸となった。米10年債利回りは再び上昇に転じ、4.668%を付けた。今週は3年債、10年債、30年債の入札が予定されており、合計の発行額は約1120億ドルに上る。
LSEGのデータによると、S&P総合500採用企業のうち403社が3日までに四半期決算を済ませ、81.6%で利益がアナリスト予想を上回った。
衛星放送大手ディッシュ・ネットワークは37.4%急落。取引時間中に25年ぶりの安値を付けた。第3・四半期売上高が予想に届かなかったことや最高経営責任者(CEO)の退任を嫌気した。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.3対1の比率で上回った。ナスダックでも1.8対1で値下がり銘柄が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34095.86 +34.54 +0.10 34092.61 34167.26 33989.72
前営業日終値 34061.32
ナスダック総合 13518.78 +40.50 +0.30 13514.08 13551.62 13435.99
前営業日終値 13478.28
S&P総合500種 4365.98 +7.64 +0.18 4364.27 4372.21 4347.53
前営業日終値 4358.34
ダウ輸送株20種 14502.97 -9.79 -0.07
ダウ公共株15種 854.33 -5.72 -0.66
フィラデルフィア半導体 3444.89 -9.67 -0.28
VIX指数 14.89 -0.02 -0.13
S&P一般消費財 1271.20 +2.34 +0.18
S&P素材 493.33 -2.54 -0.51
S&P工業 856.73 -2.22 -0.26
S&P主要消費財 727.93 +1.27 +0.17
S&P金融 559.22 -2.17 -0.39
S&P不動産 217.01 -3.11 -1.41
S&Pエネルギー 655.32 -7.92 -1.19
S&Pヘルスケア 1494.01 +9.82 +0.66
S&P通信サービス 227.26 +0.37 +0.16
S&P情報技術 3072.54 +23.88 +0.78
S&P公益事業 312.95 -0.88 -0.28
NYSE出来高 9.49億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 32610 - 60 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 32600 - 70 大阪比
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