- 2023/11/09 掲載
独アディダス、先行きに楽観的な見方 在庫が減少
[ロンドン 8日 ロイター] - 独スポーツ用品大手アディダスは8日、在庫水準が低下したとして先行きに楽観的な見方を示した。
スニーカーブランド「イージー(YEEZY)」のほかに「テラス」シリーズがライフスタイル事業の拡大に寄与したという。
ただビョルン・ガルデン最高経営責任者(CEO)は声明で、現在の業績は「十分ではない」とも述べた。同社は今年1億ユーロ(1億0600万ドル)の損失を見込んでいる。
第3・四半期は輸送コストの低下と値引きの減少を背景に粗利益率が0.2%ポイント上昇し49.3%となった。
在庫は前年比23%減の48億5000万ユーロ(51億8000万ドル)。
ジャナス・ヘンダーソンのポートフォリオマネージャー、ロバート・シュラムフックス氏は、「(米同業)ナイキと比較して、アディダスの競争力は向上している」と語った。
為替の影響を除いた北米の売上高は、卸売業者への販売が減少したため8.8%減少した。米国での高水準の在庫による影響は当面続くとの見方を示した。
シューズの販売は6%増加したが、アパレルは6%減少した。
中華圏の売上高は5.7%増加した。第2・四半期は16.4%増だった。シティのアナリスト、モニーク・ポラード氏には中国での売上高は予想を下回ったとし、イージーの販売数が少なかったためではないかと述べた。
アディダスは全世界でのイージーの売り上げが3億5000万ユーロだったとし、前年同期比をやや下回ると指摘した。
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