- 2023/11/09 掲載
カナダ中銀、一部参加者が利上げの必要性指摘=10月会合議事要旨
[オタワ 8日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)は8日、政策金利据え置きを決めた10月25日の理事会の議事要旨を公表した。一部メンバーは追加利上げが必要になる可能性を指摘していたことが分かった。
議事要旨によると、理事会のメンバー6人は経済成長とインフレの鈍化を示すより多くの証拠を得るため、政策金利を5.00%に据え置くことで「強く一致」した。
カナダ中銀は全会一致で金利を決定している。議事要旨の公表は今年から開始したが、理事会内の相違の可能性が示されたのは今回が初めて。
議事要旨によると、一部のメンバーは「インフレ率を目標に戻すために政策金利のさらなる上昇が必要になる可能性の方が高い」と考えた。
他のメンバーは現在5%の政策金利について、十分長期にわたり現行水準に維持すれば、インフレ率を2%の目標に戻すために十分となる可能性が高いとの見方を示した。
理事会は「忍耐強く」対応することを決定し、金利を据え置いた。今後より多くの情報を得た上で、利上げの必要性を改めて検討するという。
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