- 2023/11/09 掲載
高格付け企業の利払い負担、第3四半期にやや増大=BofA
[8日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカ(BofA)グローバル・リサーチが7日公表したリポートで、高格付け企業の第3・四半期の利払い負担が前期よりやや増大したことが分かった。
事業利益が支払利息の何倍あるかを示す「インタレスト・カバレッジ・レシオ」は、高格付け企業の第3・四半期平均が10.71倍で、前期の11.24倍を下回った。これはBofAが動向を追っている社債発行企業の75%で集計した暫定値だ。
インタレスト・カバレッジ・レシオは、多くのセクターの企業がコロナ禍に伴う供給制約や需要減退に苦戦していた2021年第1・四半期以来の低水準だった。
これらの企業の収益は上向いており、第3・四半期の増益率(前年比)中央値は4.2%で、前期の0.6%から加速した。
しかし借り入れコストの増加率の中央値が3.77%と2018年第4・四半期以来の高い伸びを記録し、インタレスト・カバレッジ・レシオを押し下げた。
企業のグロスベースの債務水準はほぼ変わらなかったが、ネットベースでは21年第3・四半期以降で初めて伸びがマイナスに転じた。高格付け企業が利益を債務返済に充当し、借り換えコストにかかる圧力を緩和したためで、バランスシート上の借り入れ比率が幾分改善された。
PR
PR
PR