- 2023/11/09 掲載
高級EVポールスター、増収でも赤字拡大 納車見通し下方修正
[8日 ロイター] - スウェーデンの高級電気自動車(EV)メーカー、ポールスターが8日発表した第3・四半期決算は、売上高が前年同期比41%増の6億1320万ドルとなった。車両価格の引き上げが増収に寄与した。
だが経費の増加が響き、営業損益は2億6120万ドルの赤字を計上、赤字幅は前年同期から33%拡大した。
第3・四半期末時点の現金と現金同等資産は9億5110万ドル。前期末時点では10億6000万ドルとなっていた。
EV需要の鈍化に対する懸念と世界経済の先行き不透明感が漂う中、ポールスターは今年の納車台数見通しを従来予想の6万─7万台から下限の約6万台に修正。粗利益率の見通しは従来予想の4%から2%に引き下げた。
同社は利益率を高めるためコスト削減をさらに強化すると表明。主要株主のボルボ・カーズと中国の吉利汽車から、2027年6月に返済期限を迎える総額4億5000万ドルのタームローンを新たに確保したと明らかにした。
トーマス・インゲンラート最高経営責任者(CEO)は、同社は大衆車ではなく高級車の販売に軸足を置き、販売台数よりも収益性を追求していると説明し、値下げは避ける方針を示した。
PR
PR
PR