- 2023/11/09 掲載
ドイツ銀行、アジアへの投資拡大 米中対立が欧州系の追い風に
[香港 9日 ロイター] - ドイツ銀行は、アジア太平洋地域への投資を増やしている。米中の緊張が高まる中、欧州系銀行との取引を求める顧客を取り込み、アジア太平洋の高い経済成長から利益を得たい考え。
クリスティアン・ゼービング最高経営責任者(CEO)が8日、香港でロイターとのインタビューに応じた。
ゼービング氏は「資本配分、技術配分、人材配分の観点から、アジア太平洋地域に振り向けるリソースを増やしている」と発言。アジアは他の地域よりも利益率が高いと述べた。
同行はアジア太平洋の15の市場で事業を展開し、世界全体の収入の約15%を稼ぎ出している。
今年は、グローバル投資銀行部門のオリジネーション、アドバイザリー事業で約60人のマネジングディレクターを採用したが、うち3分の1はアジアで、ほとんどが香港と中国本土を拠点としている。
ゼービング氏によると、アジア太平洋地域のアドバイザリー需要は2─3年前に比べて大幅に増加。地政学的な不確実性や、銀行との関係を多様化したいという企業のニーズを背景に、顧客は少なくとも1行の欧州系銀行と取引をしたいと考えているという。
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