- 2023/11/15 掲載
バーゼル3最終化は融資を抑制せず=米金融当局者
[ワシントン 14日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のバー副議長(金融規制担当)らの金融当局者は14日、上院銀行住宅都市委員会の公聴会で国際的な銀行の自己資本規制(バーゼル3)の最終化案について、融資を抑制したり中小企業の経営を圧迫したりすることはないと説明した。
公聴会にはバー氏のほか、連邦預金保険公社(FDIC)のグルーエンバーグ総裁、通貨監督庁(OCC)のスー長官代行が証言した。金融当局は最終化案について、手厚い現金のバッファーを義務付けることにより、銀行が想定外の損失に持ちこたえるのを支援すると主張。最終化案に対する意見には門戸を開いており、調整の余地はあるとしている。
バー氏は「われわれは規制案があらゆるリスクを適切に捉えていない可能性があることを認識している。規制案のあらゆる側面に対するコメントを歓迎するとともに、規制案を改善するために、こうしたコメントを真剣に検討する」と表明した。
さらにバー氏は、規制案は米国最大級の銀行にのみ適用され、重点は主にトレーディングといった業務に置かれ、伝統的な融資ではないと付け加えた。
銀行は最終化案について、経済から信用を吸い上げると非難。議員に規制を見直すよう働きかけている。
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