• 2023/11/15 掲載

午後3時のドルは150円後半、リスクオンの円売りや実需の買いが支え

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Mariko Sakaguchi

[東京 15日 ロイター] - 午後3時のドルは、前日のニューヨーク市場終盤(150.38/39円)から小幅にドル高/円安の150円後半で推移している。株高によるリスクオンの流れによって強まった円売り圧力がや実需の買いに支えられ、ドルは強含みで推移した。

海外市場の流れを引き継ぎドルは朝方に一時150.30円付近まで下落したが、その後は強含みに転じた。朝方発表された2023年7─9月期の実質国内総生産(GDP)速報値は3四半期ぶりにマイナス成長となったことから「日銀が政策変更を急がないとの見方から円売り圧力が強まった」(国内銀行セールス)という。

五・十日に伴い、仲値にかけてもドルはじりじりと上昇。国内輸出企業の売りも出たが、国内輸入企業による買いが優勢となった。

ドルはその後も150円台後半で底堅く、市場では「(ユーロなど)クロス円の堅調さに加えて、ドルの下落局面では実需の買いも入ることから、(ドル/円は)下がりにくい」(りそな銀行の総合資金部市場トレーディング室、田中春菜氏)との声が出ていた。

前日公表された米消費者物価指数(CPI)が予想を下振れ市場では米利上げ停止観測が強まりドルも売られたものの、対円ではそこまで大きく下げなかった。

ステート・ストリート銀行東京支店長の若林徳広氏は「米CPIをきっかけにドル/円の流れが変わる兆しは出てきた。ただ、(リスクオフなどで)安全資産としての円買いが強まらない限り、現状ではドルをさらに売る理由は乏しく、下がりにくい」とみる。

SBIリクイディティ・マーケットの金融市場調査部長、上田真理人氏も「日米金利差が極端に縮まったわけではない。足元の米経済指標は相対的に底堅さを維持しており、米景気はソフトランディングの可能性が高まるなど、ファンダメンタルズ面からもドル高/円安基調は終わっていない」と指摘。ドルは152円手前では上値の重さは意識されやすい一方で、実需の買いなどに支えられ147─148円台では下値も固いとの見方を示した。

ユーロ/円は163円後半で堅調に推移。一時163.90円付近と、2008年8月以来の高値を更新した。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 150.66/150.67 1.0871/1.0875 163.81/163.82

午前9時現在 150.48/150.49 1.0876/1.0880 163.69/163.70

NY午後5時 150.36/150.39 1.0876/1.0880 163.58/163.62

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